セプター1001のスコーカーはなぜ凹んでいるのか?

いつもお世話になります。

オンキヨーのセプター1001という、1993年に発売された大型スピーカーの話です。
そのスコーカーのメタルドームが思いっきり凹んでいる光景をよく見かけます。
https://audio-heritage.jp/ONKYO/speaker/scepter1001.html

オークションとか見てみると、正常な状態より凹んでいる状態の方が多い位です。
しかも保護するネットは凹んでいないのに、中のメタルドームだけが凹んでいるのです。

何でこんな不思議な現象が起きるのでしょうか?解説していきます。
※私はセプター1001を所持したことがないので、写真がありません。ご了承ください。

それで原因なんですが、これは金属の熱膨張が関係していると考えられます。
簡単な例で言いますと、鉄道のレールは夏になると膨張して伸びてしまうので、その分を計算して隙間を開けていると聞いたことはないでしょうか?

これと同じことがスコーカーのメタルコーンに起きてしまいます。
日本の気候は一年で50度位の寒暖差があるので、メタルコーンは夏場に膨張して、冬場に収縮するを繰り返します。

これを何十年と繰り返し金属疲労がピークに達したときに、ペコっと凹んでしまうのです。
多分冬場の収縮が起きるときに、内側にベコッと凹んでしまうのではないかと考えられます。

逆に凹んでいないスコーカーも多く存在しますが、これはエアコンのある部屋で使われていたか保管されていたのだと思います。つまり大切に使われていたという事です。

以上の理由から、倉庫とかに適当に置かれていた1001のスコーカーが凹んでいると考えられます。こうなると勿体ないですが部品取りくらいでしか使えないので、一般の方は凹んでいる1001は買わないほうが良いでしょう。

以上、ほとんどの方には関係のない話でした。
ちなみに私はこのスピーカーをあまり扱いたくありません。重すぎるからです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP