この世界の(さらにいくつもの)片隅に を見ておいた方が良い理由

私は、東海林太郎、藤山一郎、上原敏、等の戦前の音楽を良く聴くのだが、この人たちが生きてきた時代を見れるのがこの映画。最近は戦前の日本の映像もユーチューブで見れる、本当に素晴らしい事だと思う。

この映画は極めて綿密に取材されているので、資料映画としても一級品だと思う。
当時の呉の街並みとか、本当にそのままらしい。

しょうもない反戦映画ではなく、すずさんを中心に当時の人々が力強く生きる日常を淡々と描写していく。
それは決して暗黒時代などではなく、アホの憲兵を陰で馬鹿にしていたり、結構明るく生きていた。

ただ44年頃から米軍が空爆に来るようになると、一気に戦争という遠い世界の事が現実として押し寄せてくる。
また米軍が何月何日何時に攻撃に来たとか、極めて細かく調べられており、呉は軍港や工場があったので頻繁に来たようだ。

そして最初は軍事施設をターゲットにしていた米軍も、徐々にその残虐性を露わにしてくる。
平気で民間人に機銃を掃射するし、民家をターゲットに焼夷弾で爆撃するは、最終的に原爆投下である。

米軍の悪質さを細かく描写しているのもこの映画のポイントだと思う。B29はもちろん、F6Fやコルセアも攻撃してくる。日本軍はここまで民間人を狙った虐殺行為はしてないからな。

内容は映画で見た方が良いので、ネットフリックスで今の所見れるから、必ず見ておいた方が良い。
今は戦後80年およびすずさん100歳記念で、映画館でリバイバル上映している。
当時20歳だった人が今は100歳、時間の流れは想像以上に早い。

すずさんの声は、当時所属事務所と対立して独立したばかりの、のん(能年玲奈)が担当。
のん声が無かったら、間違いなく大ヒットは無かったし、ここまで高い評価の映画にならなかった。

のんにとっても、この映画があったから後の躍動に繋がった。
そういった意味でも極めて重要な映画。

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